洗顔後に顔をこすると出る白いカスの正体や対策



洗顔後に顔をこすると出る白いカスは何?

「洗顔後の白いカスって何?」
「白いカスの対策ってあるの?」

洗顔後に、お肌に白い粒状の物質が残ってしまう経験をしたことがあると思います。スキンケアの際にお肌がざらざらし、メイクのノリも悪くなることに不安を感じることでしょう。しっかりと洗顔しているはずなのに、なぜ白いカスが残るのでしょうか?

この記事では、洗顔後に顔をこすると出る白いカスの正体や対策について、詳しく解説します。


洗顔後に顔をこすると出る白いカスの正体

洗顔後に顔をこすると出る白いカスの正体は、下記の2つが考えられます。

洗顔後に顔をこすると出る白いカスの正体①「毛穴に詰まった角栓」

考えられる原因の一つとして、毛穴に詰まった角栓が考えられます。例えば、白いカスが小鼻やあごなどによく現れて、硬めの粒状でポロポロしている場合、それは角栓の可能性が高いです。

角栓とは、皮脂の過剰分泌と古い角質の剥がれが絡み合って硬化し、毛穴に詰まるものです。非常に頑固なので、通常の洗顔料ではなかなか取り除くことができません。

角栓ができる原因はさまざまです。生活習慣やストレス、ホルモンバランスの乱れ、皮脂の過剰分泌やターンオーバーの乱れなど、考えられる要素はたくさんあります。

洗顔後に顔をこすると出る白いカスの正体②「お肌の角質」

もう一つ考えられる原因は、お肌の角質が白いカスとして現れている可能性です。特に頬や鼻の頭など、顔の中でも乾燥しやすい部位によく現れ、摩擦によってアカのようにポロポロと剥がれ落ちることがよくあります。

この白いカスは、ターンオーバーの乱れが原因であると考えられます。ターンオーバーとは、基底層で生成された細胞が徐々に成熟し、上層に押し上げられて最終的にはアカとして剥がれ落ちるプロセスのことです。この定期的な細胞更新の仕組みをターンオーバーと呼びます。

何らかの理由でターンオーバーが乱れると、本来自然に剥がれ落ちるべき角質がうまく剥がれず、お肌に残ってしまうことがあります。

ターンオーバーが早すぎる場合、未熟な角質細胞が表面に現れます。これらの未熟な角質細胞は剥がれ落ちる機能が低下しているため、毛穴に詰まり角栓の原因となることがあります。

一方、ターンオーバーが遅すぎる場合、古い角質細胞が適切に剥がれ落ちずに積み重なってしまいます。結果として、角質が厚くなりごわごわした状態でお肌に残ることがあります。

 

洗顔後に顔をこすると出る白いカスの対策法

次に、洗顔後に顔をこすると出る白いカスの対策法について、ご紹介します。

角質ケアは最小限に

白いカスが気になると、つい角質ケア商品を使いたくなってしまいますよね。

例えば、強力なピーリング剤や毛穴パック、洗顔スクラブなどは、使用直後は一時的に肌がきれいになったように見えますが、摩擦が激しいために角質層にダメージを与え、肌の乾燥を引き起こす可能性があります。

肌の潤いは、正常なターンオーバーにとって非常に重要です。過度なケアは避けるべきですが、明日に予定があり、今すぐ白いカスを何とかしたいという場合もありますよね。

その場合は、肌に優しい酵素洗顔や、角栓の場合は「トロメタミン」という成分が含まれた洗顔ジェルがおすすめです。トロメタミンは、花王が角栓に対する洗浄剤の研究の過程で発見された成分です。

ただし、トロメタミンは角栓だけを選択的に溶かすわけではないため、肌の皮脂もある程度取り除いてしまう可能性があります。肌にダメージを与えないためには、気になる時だけ使用し、週に一度程度にとどめることが良さそうです。

保湿因子を補って肌のうるおいを守る

ターンオーバーをケアする方法の一つは、お肌の保湿です。お肌のうるおいを保っている3つの保湿因子は、下記となります。

・皮脂膜
お肌の表面に存在する保護膜で、皮脂と汗などが混ざり合って形成されています。外部刺激からお肌を守り、水分の蒸散を防いでいます。

・細胞間脂質(セラミド)
角質細胞の間を埋めるように存在する脂質です。セラミド、遊離脂肪酸、コレステロールなどで構成されています。

・天然保湿因子(NMF)
角質細胞の水分を保持し、主にPCA-Na、アミノ酸、乳酸などから構成されています。PCA-Naやアミノ酸は水分と結びついて結合水を作り、お肌からの水分蒸散を防ぎます。

これらの保湿因子が適切に保たれていないと、上から水分を塗り重ねても保持することができず、蒸発してしまいます。化粧水をたっぷりと使ってクリームなどの油分で保護するスキンケアも重要だと思いますが、まずは肌の基礎を整え、敏感な肌を目指すために、セラミド、PCA-Na、アミノ酸などが配合されたスキンケアを試してみることをおすすめします。

ターンオーバーのリズムを整える

ターンオーバーのリズムを整えて、角栓ができにくい体を作ることが重要です。十分な睡眠をとり、バランスの取れた食事を心がけ、体を過度に冷やさないなど、基本的な生活習慣の改善に取り組みましょう。体内のバランスを整えることは、自分の肌を守るために不可欠です。

同時に、内面からの改善に加えて外部からのスキンケアも行いましょう。この際に重要なのは、肌を傷つけずにケアすることです。

 

外からのケアだけではなかなか改善しない

この記事では、洗顔後に顔をこすると出る白いカスの正体や対策について、詳しく解説しました。

白いカスの正体である角質や角栓は、外からのケアだけではなかなか改善しません。十分な睡眠や栄養のある食事など、普段の生活も大きく関わります。

ぜひ、参考にしてみてください。



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